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2008年10月 4日 (土)

生命(マブライ) ヌチ ドゥ タカラ 2ヶ月間の山中順子展

2008年8月31日最終日

生命(マブライ) ヌチ ドゥ タカラ(命こそ宝)

 生命(いのち)を生きぬいてきた食糧難時代、群島奄美のシマの宇宙にはシマ唄、踊り、食、祭り、暮らし、自然それら全てに内に秘めた深い眼差しが潜んでいる。最終日は、明日に繋がる新たな一日。生命がそよぐ暖かくふくよかな時間にしたいと想って前日から用意をしました。

 第3話は「ヌチ、100歳」空間の演出と島々の100歳の方々のモノクロ写真、空間には聖地の土俵、グンギン、イビガナシ(航海安全など祈願する石の聖地)、青い月の時空間、珊瑚の浜等。いらして下さった方々一人づつに手渡しで心の山盛りの食「ありがとう」を盛り付け、手つくりの「おもてなし」です。Dsc_2575

豚飯(とんはん)、なり(そてつ)味噌、がじゃ豆(黒糖の豆)、カシャ餅(サネンの葉でくるまれた蓬餅)

サネンの葉(月桃)にのせてお出ししました。私の書いた「月の銀河」の絵を添えて・・・。

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青い月の闇の字空間

シマのあんま(おばーちゃん)やじーちゃん達が写真を抜けてでて、暖かい眼差しで「ふっと」こちらを覗いています。

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入り口に配置したガジュマルの洞窟の入り口は魔除けのヒンプンでもあり、生と死を円環する宇宙のトゥールを表現し別世界の入り口に創造しました。奄美の草の匂い、珊瑚のカミミチを抜け、アダンのハマジョ口を抜け聖なる空間が漂います。奄美に関するシャーマニズムや歴史に触れられる文献、島尾ミホさんや島尾敏雄さん著書、吉増剛三さんの詩集など・・・。観る聴くではなく、空間に身を置く、触れる、肌で感じる学びも添えました。

Photo_6 何も無い時代、その時代にはたくさんの想像と創造からいのち(野生)が生まれた。一つとして同じものが無く、金太郎飴のような量産形ではなく、全てオリジナル。その人でなければその味にはならない一つだけのもの、その人らしさが漂っている時間が、何もない時代にたくさんあったように思う。島々の古老に尋ねてみる。「昔と今はどちらが良いですか?」今は何でもあるけれど、昔が良かったね、何も無かったけれど楽しかった」と、話す。奄美の支配されてきた歴史はとても複雑です。食においては毒性のあるソテツのおかゆと芋しかない時代が戦後の後も続いていた。それなのに、日本一の長寿を現在も誇っている暮らしがシマ(集落)には息づいている。暮らし、自然、考え方、旧暦の祭りなど、その全てが繋がっているように感じる。土や天空とも生命が繋がっている。死は土に返ること、魂や肉体は風や雲、水になり神になる。自然崇拝の奄美のリズムがとても心地よい。私は還りたいと想う地をこの場所に見つけた。そういう想いで懐かしさや島々の潜みを撮り続けているのかもしれません。

応援して下さった皆様、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

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