「群島奄美・100歳の記憶」山中順子写真展を海外で開催中
「群島奄美・100歳の記憶」 2009年4月15日~19日
Hearing the voice of 100years
Amami-islands-Japan April15→19,2009
Nippon Connection Frankfurt
100歳の生命の輝きとは
山中順子
人が生きるとはどういうことなのでしょうか。生き続ける生命の輝きとは何でしょうか。その問いかけを胸の奥に秘めて、外海の離島・奄美で一世紀を生き続ける長寿者を訪ねる旅を10年近く続けています。
100歳の長寿者は奄美だけでなく世界中にいらっしゃいます。世界各国の100歳を撮り続け、「世界の100歳」として一冊の写真集にすることも不可能なことではありません。しかし、人が事を始めるには無心に熱く反応する存在との出会いがあります。偶然の導きのようで必然的であるような突き動かされる出会いがあります。私の場合、奄美の100歳のおばあちゃんとの出会いが、それでした。
深いしわが生み出すたおやかな微笑。すべてを許し、包み込むやわらかな応対。一見、平穏な暮らし。しかし、その人生は厳しい自然の中で悲惨な戦争や飢えを生き抜き、辛い多くの別れを経験した中から生まれたものでした。100歳の微笑は、100年の労苦の中から生まれた生命の輝きだったのです。
一体、100歳の生命をはぐくんだ群島とはどのような島で、どのような歩みをしてきのでしょうか。また、100歳の生命が暮らすシマ(集落)とはどのような存在で、そこではどのようなことが行われているのでしょうか。私の関心は、100歳の長寿者の世界から100歳の長寿者の暮らす宇宙や世界観へと深みを増していきました。
人が生きるとはどういうことなのでしょうか。生き続ける生命の輝きとは何でしょうか。その答えにゴールはなく、ゴールを求めずに求め続けることが答えなのでしょう。奄美の100歳の長寿者の方々との「突き動かされる出会い」が教えてくれたシンプルで重い答えです。
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